日本のケベック研究
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7 佐々木菜緒の主要業績: 学術論文 1. 「Image des femmes et la fonction du corps dans La Cohorte fictive de Monique LaRue」 『教養デザイン研究論集』 第7号、明治大学大学院、2014年、1〜14頁。 2. 「Deux visions du progrès : Le rôle de l’hôpital dans La Rivière sans repos de Gabrielle Roy」 『カナダ文学研究』 第21号、日本カナダ文学会、2013年、69〜82頁。 3. 「Alexandre Chenevert : La raison du titre」 『教養デザイン研究論集』 第6号、明治大学大学院、2013年、21〜33頁。 4. 「La thématique de l’hôpital dans Alexandre Chenevert et Est-ce que je te dérange ?: Une représentation de l’individu et de la société moderne」 『ケベック研究』 第5号、日本ケベック学会、2013年、97〜112頁。 5. 「Désespoir ou Espoir : l’hôpital dans Bonheur d’occasion de Gabrielle Roy」 『教養デザイン研究論集』 第3号、明治大学大学院、2012年、21〜35頁。 インタビュー要旨 1.まず簡単に自己紹介いただき、これまでやられてきたご研究の主要テーマは何かお話しください。 私は現在、明治大学大学院教養デザイン研究科博士後期課程に所属し、助手業務に携わりながら博士論文に取り組んでいます。これまで20世紀のケベック文学を代表する2人の作家ガブリエル・ロワとアンヌ・エベールの作品を社会学的観点から読み解いてきました。特に文学作品にあらわれる「制度としての病院」をテーマに近代社会の諸問題に関心を持っています。 2.現在のご研究の具体的なテーマと結論についてご説明いただけますか。 今は、アンヌ・エベールにおける集団・支配観念と個人の関係について集中的に取り組んでいます。彼女の作品には伝統的ケベック社会の閉鎖性を描いたものや、現代社会でネグレクトされる傾向のある個人を扱ったものがあります。殺人や精神的・物理的暴力がエベールの作品に多く現れるのは、秩序だった世界への人間の反抗であり、そのような世界を理解し出口を見つけるための「光」であることが分かってきました。 3.今後のご研究の課題や抱負についてお聞かせください。 何よりも博士論文を仕上げて、一日も早く日本におけるケベック文学研究の発展に寄与したいと希望しています。社会が内外的要因によって同時に揺さぶられるとき、人々は悩み苦しむだけに素晴らしい文学作品が多く出現します。そうした時期に当たる20世紀のケベック文学の豊かさを、今後は男性作家(ユベール・アカンやジャック・フェロン)にも目を向けて、発見しつづけていきたいと思います。 --------------------------------------------------------------------------------------------------------

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