日本のケベック研究
19/52

19 矢内琴江の主要業績: 【著作】 Kotoe Yauchi et Marion Razakariasa (共同翻訳), « Lettre à Mme Nogami Yaeko » (pp. 235-242), « A propos des oeuvres sociales des Japonaises : arrogance, intolérance, incoséquence » (pp. 277-286), Genre et modernité au Japon : La revue Seitô et la femme nouvelle, Presses Universitaires de Rennes, 2014. 【主要論文】 1.「棚橋源太郎における美術館認識の批判的検討」、早稲田大学文学学術院教育学会『早稲田大学教育学研究』vol. 5、2014、69-84頁 2.「フェミニズム・アートの「美術館」の展示に関する一考察―ラサントラル/ギャルリー・パワーハウス(カナダ・ケベック州)を事例にして」、早稲田大学ジェンダー研究所『ジェンダー研究21』vol. 3、2014、64-90頁 3.「女性たちによる自主運営アート施設の可能性―モントリオール市のラサントラル/ギャルリー・パワーハウスの例」、日本ケベック学会、『ケベック研究』no.5、2013、135-151頁 4.「青鞜における『共同』」、早稲田大学大学院文学研究科『早稲田大学大学院文学研究科紀要』第58輯、2013、123-140頁 5.「ケベックの第三波フェミニズムについて」、日仏女性資料センター(日仏女性研究学会)、インタビュー要旨 1.まず簡単に自己紹介いただき、これまでやられてきたご研究の主要テーマは何かお話しください 現在、早稲田大学文学学術院の助手を務めながら、文学研究科教育学コースの博士課程に所属しております、矢内琴江です。2010年にケベックのラヴァル大学でフェミニズム・スタディーズを学んで以来、ケベックのフェミニズム運動に関心を持っています。とくに、女性たちの運動の主体としての形成におけるアートの役割に着目してきました。 2.現在のご研究の具体的なテーマと結論についてご説明いただけますか。 社会教育学的関心から、モントリオールのフェミニズム・アートのギャラリーの実践について研究しています。特に、このギャラリーのコーディネーターたちの組織運営に関わる実践に着目しています。男女平等や多様性の尊重を実現していく観点から、社会教育施設における文化的事業やアート活動のコミュニティの形成を実現していくための、スタッフの人材育成のあり方を考えるのに示唆的だからです。 3.今後のご研究の課題や抱負についてお聞かせください。 今後の研究では、この5月にモントリオールでインタビューを実施した、大学と連携してフェミニズムの実践者のために研修を行っている組織に着目し、フェミニズムの展開のための中間支援組織の機能について研究したいと考えています。また、ケベックの実践者と、日本の実践者が、連帯し合って実践を展開させていくために、互いの経験を共有し、学び合い、交流するような取組みを実現したいと考えています。 --------------------------------------------------------------------------------------------------------

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です